Y様のもとへ縁もゆかりもない地方の市役所から、ある人の市県民税の納税義務を相続したからお支払いくださいと通知が来ました。Y様の幼いころお父様とお母様が離婚し、Y様はお母様女手一つで育てられたのですが、その亡くなった納税義務者というのはお父様が再婚した後妻さんとの間にできた子で、Y様は自分に腹違いの弟がいることすら知りませんでした。腹違いの弟は結婚していたのですが、結婚の相手もお父様の後妻さんも相続放棄をしたため、結果Y様が相続人となってしまったのでした。相続開始から3カ月はとうに過ぎていますが、Y様が「自己のために相続の開始があったことを知った時」からは3カ月たっていないので、その辺の経緯を説明する「上申書」を付けて相続放棄の申述をいたしました。