ごく普通の不動産の相続登記としてご依頼をお受けしたものでした。登記簿を拝見すると大正時代に設定された抵当権が残っております。この様なものが残っていると、将来、売却や担保の設定など処分行為をするとき大変な妨げになります。債権者が誰だか分らず探しようがなかったのが幸いして、債権額、利息、損害金を全額供託すれば抹消できる事例に該当していました。相当な金額を供託しなければいけないように思われるでしょうが、本事例の場合、債権額が約60円(大正時代なら大金)、利息が約10円、損害金が約320円で、合計約390円の供託で抹消完了です。